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悪魔の拷問列車

 

ナチ第三帝国/悪魔の拷問列車
INFERNO HELL TRAIN (a.k.a. HELL TRAIN)

【早わかりデータ表】
エロ度 デタラメ度 変態度 総合バカ指数
40%
60%
0%
ショーパブだと思って65%

ストーリー
 イングリッドは夜な夜な将校相手のクラブで歌っている高級娼婦。世界は緊迫した状況で、アメリカの参戦も近いとささやかれていたが、イングリッドは飲めや歌えやの毎日を送っていた。彼女は父親をナチの迫害で奪われて以来、ナチに迎合して生き延びるすべを身につけていた。
 それと対照的なのが幼なじみ(たぶん)のグレッタ。グレッタは身の危険も省みず、ナチに対して嫌悪感を隠そうとはしない。イングリッドはグレッタから助けを求められているが、自分の保身が大事なので別に気にしないでいた。その夜、イングリッドとデキているジジイの将校(マーティン・ランドーに似ている)が、新しい任務を与えにやってきた。それは、将校向けの慰安列車だった!
イングリッドはこうしてSSの将校に出世、走る売春宿(4両編成)の女主人となる。大した事件も起きずに、列車の中でも飲めや歌えやの毎日が続く。イングリッドはヒマつぶしに自分の下で働く娼婦(どっかからさらってきているらしい)をイジメたり、イジメさせたりして楽しんでいた。
 そんなある日、新人として送り込まれてきた数人の娼婦の中にグレッタがいた。聞けば彼女の父親も殺されたらしい。が、イングリッドは別に同情もしなかった
 いつものダラけた娼館をのせて列車は走り続ける。が、転機は訪れた。ロシア軍の侵攻に伴い、レジスタンスが列車を占拠したのだ!しかも手引きしたのはイングリッドが信用していた娼婦の一人だった!すわ一大事!と思いきや、レジスタンスはあっさりドイツ軍に退治されてしまう。な〜んだ、と思う間もなく、今度は線路が破壊される。ついに走るラブホテルを捨てて逃げる時がやってきた!とある河にたどりついたイングリッドたちは、対岸にアメリカ軍を発見。仲間を見捨ててイングリッドはひとりアメリカ側へ泳ぎわたる。……そしてイングリッドは夜な夜なアメリカ軍相手のクラブで歌う高級娼婦に転身するのだった。と思いきや!例のマーティン・ランドーそっくりの将校が舞台の彼女をピストルで狙っていた! というところでブッツリ終わり。何だそりゃテメエ!

解説
 邦題、原題とも大ウソ「ヌキキャバ列車」と書いてほしい。だいたい拷問シーンなんか一コもありゃしません。ま、流血度はそういうわけで0だが、いわゆるナチ=退廃・エロというイメージはちゃんとあるので一応納得。
 『キャバレー』とか『愛の嵐』とかをイメージして製作されたのかもしれないが、結果的には『ナチ<秘>女収容所/ゲシュタポ・ハーレム』とか『ナチ<秘>女体飼育館/ゲシュタポ慰安部隊』みたいな映画に仕上がっている。名付けて「ナチ退廃ムード映画」。別に名付ける必要もなかったが、これらは、いわゆる「ナチ残酷もの」とはちょっと違うジャンルとして成立しているタイプの映画だ。
 「拷問列車」とか聞くと、クライブ・バーカーの「ミッドナイト・ミートトレイン」を連想したりしてメチャクチャ陰惨な印象を受けるが、この作品に関して言えば暗さは全くといっていいほどない。かといって明るくもないが。題名で期待した分いささか拍子抜けの感は否めない。ま、スパンキングとかお馬さんごっことか、趣味のシーンもないことはないのだが……。絶叫シーンとかエグい拷問が見たい!という人にはおすすめできません。
 あと、途中に結構長くてカッコイイ戦車戦のシーンがあるが、案の定ヨソからパクってきたシーンをつなげただけ。たまには自分で作ってみやがれ!でもまあ監督がジェス・フランコだからしょうがないか。

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