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シカゴ |
| CHICAGO |

全く気合いの入らない刑務所シーン。
こんな喫茶店みたいな刑務所があるか!

チヤホヤされたい人ばかりが出てくる
| 【早わかりデータ表】 | |||
| エロ度 | デタラメ度 | ガッカリ度 | 女囚映画指数 |
|---|---|---|---|
| ストーリー |
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パンフを読んで初めて分かったが時代背景は1929年。大恐慌の年だし禁酒法の時代だし聖バレンタインデーの虐殺の年だが映画を観ている限り、こうした背景はこれっぽっちも分からない。平凡な主婦ロキシー(ルネー・ゼルウィガー/「レニー」って表記ばっかりだが、これはT.A.T.U.のユーリャたんを「ジュリア」とか書くのに等しい暴挙ではなかろうか)は、カッコ内が長かったのでもう一度書くが平凡な主婦ロキシーは、キャバレーの歌姫になりたいなー、と、漠然と身勝手な妄想をふくらませていた。さてこのロキシーは、真面目で立派なご主人(ジョン・C・ライリー)がいるというのに下半身の火照りが押さえきれず、ほぼ毎日のようにどっかのアホと浮気を繰り返していた。というのも、この浮気相手が「俺にはコネあるから、今度有名キャバレーのマネージャーに紹介してやるぜ」と言うのを真に受けていたからである。そんなの信じる方がどうかしているが、何といってもロキシーを演じているのはルネー・ゼルウィガー。『ナース・ベティ』で鍛えた妄想力を甘くみてはいけないのであった。でまあ、ある日この浮気相手が「マネージャーなんか(´ー`)チラネーヨ。そんな話信じてたのお前?」とつい口を滑らせたのが悪かった。逆上したロキシーは浮気相手をババンバンと射殺して、めでたく逮捕の運びとなる。 一方、ロキシーが憧れていたステージの歌姫ことヴェルマ(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、自分の旦那と妹が同衾しているのを発見、2人をババンバンと射殺して、やはり逮捕されていた。ロキシーとヴェルマの移送先は恐怖のイリノイ郡女子刑務所。どんな恥辱と暴行の日々が待っているのだろうか。 しかし、そんな筆者の思いとは裏腹に、この刑務所は歌って踊って差し入れももらえる、何というかまあそのアレだ、3食昼寝つきの常磐ハワイアンセンターのような極楽だった。身体検査もシャワーシーンも看守の暴行もないのである。そういうのは刑務所とは断じて言わないが、真のガッカリはその後にやってきた。この女刑務所で実権を握っているのは"ママ"・モートンという女看守なのだが、これがただの黒人のがめついオバハンなのである。ちなみにこのオバハンはソウルフルな歌声で「あたしの言う通りにしてりゃ問題ないさ♪」という歌を熱唱するのだが、これはハッキリ言って『ウィズ』(の悪い魔女のシーン)の恥知らずなパクリである。歌詞の内容もキャラクターもまるっぽパクリなんだからヒドい。 で、さらに『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『フットルース』や『キャバレー』などのパクリを適当にちりばめつつストーリーは進行(『キャバレー』の自己パクリは随所に見られるが、まるで品揃えの悪い店に来ちゃったような居心地の悪さである)、裁判でズルやって何となくロキシーもヴェルマも釈放され、何の反省も教訓も得ないまま、今度は元殺人犯という肩書きを生かしてショービジネスに参入、大成功してみんなにチヤホヤされるのであった。 |
| 解説 |
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これでも女囚映画のつもりかよ! と大声で言いたいところだが、そんなつもりだったのは筆者だけのようなのでどうにも困ったものである。というか、『ブロークダウン・パレス』よりさらに下を行く女囚映画としか言いようのないヒドい映画だ。主人公たちは単なる身勝手な人殺しだし(途中にいいわけめいた「♪撃たれたヤツは自業自得」とかいう歌があるが、勝手に浮気して、勝手に与太話を信じて、勝手に夢みて、勝手に夢が壊れて、勝手に射殺されたんじゃ浮気相手もたまらんわい)、1929年という時代設定も、シカゴという場所設定もまるでストーリーと関係ないし、歌詞の内容はまるでストーリーを盛り上げないし、戸田のなっちは「あんたは……そんな人じゃないよね、そうよね?」というセリフを「このゲス男!」とか訳してるし、まーもうどうにでもしてくれって感じですよ実際。でまあ「でも歌とダンスは良かった」とかいう肯定派には「だったら映画にしなくてもいいだろ!」とやんわり応対しつつ、ほら何書いてるか見失っちゃったじゃないか! えーとそういったわけで、映画としてもミュージカルとしても女囚ものとしてもダメで、あっそうそう、ストーリー解説でも「シャワーシーンがねえよ」と文句を言っておいたが、別にこれは伊達や酔狂で言っているのではなく、途中のダンスシーンなどでは全裸よりこっちの方が恥ずかしいんじゃないの〜? と思いたくなるようなえげつない下品なコスチューム(セクシーとは言わない)が続々登場するので、だったらいっそ思い切ってシャワールームで全裸のコーラスが。とか言ってるとアホだと思われるからこの辺にしとくが、まあそんなダメダメな映画ですよ。おすすめしません。 なお、本作品は2003年度アカデミー賞を6部門も獲得しているのだが(『スター・ウォーズ』('77)に1個負けている)、これがアメリカで大ヒットになってみんなが狂ったようにほめまくるのも無理はない。「大した理由もなく人殺しをした主人公が、何の反省もなく今度はスターとしてみんなにチヤホヤされる」というのは、アメリカという国自体の願望と一致しているからだ。特に今(2003年上半期現在)、このストーリーがアメリカ人に「そうだよねー、これでいいんだよねー」と思わせる効果には絶大なものがあるだろう。そう思うと、大恐慌とか大虐殺とか禁酒法とか、そういうあって当然の時代背景が全く描かれないのも納得だ。ヤなものは見たくないし、忘れたいのである。死ね。死んでしまえ。ついでにこんな映画をホメてる脳天気な日本の評論家どももくたばっちまえ。ファック! |